ある日常の覚え書き

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殺しのテクニック

殺しのテクニック
Technica Di Un Omicidio
監督:フランク・シャノン
1966年  イタリア、フランス  93分


犯罪組織に雇われている殺し屋のフランク。彼は引退を決意し、最後の殺しを行う。しかし、組織の情報を流す裏切り者のセキの殺害を依頼される。
断わろうとするフランクだが、セキらしき人物に兄を殺されてしまう。
そこで彼はセキ殺害の依頼を受けることにする。
ニューヨークからパリへ。陰謀渦巻くハードボイルドノワール映画。
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フランクがビルの屋上でスナイパーのライフルを手際よく組み立て、狙撃するシーンがある。
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次元大介の墓標』でヤエル奥崎が銃を組み立てるシーンがあり、一つ一つの音や動作が非常に魅力的だった。
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この『殺しのテクニック』に影響を受けた映画は他にも色々あるのだろう。

フランクは狙撃の際、わざわざアイパッチ(眼帯?いっしょか。。)をつけていた。片方の目で敵を捉え、確実に仕留めるために。
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まさに、殺しの"テクニック"
テープで柱に拳銃を固定させて隠しておくなど、今ではよく見るテクニックもこの頃は斬新だったのかもしれない。

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ヤエル奥崎も片目の狙撃を行っていた(別の理由で片目なのだが)。

影響を受けたのか受けていないのか定かではないが、私は『殺しのテクニック』へのオマージュ的なものだったのではないかと感じた。

いつの間にか『次元大介の墓標』についての記述になってきているような気がするので、そろそろ話題を変えようと思う。
私は『次元大介の墓標』が大好きなのだ。

『殺しのテクニック』は古き良き映画だ。映画に流れる音楽もシーンに合っていて感情が高ぶる。

ストーリーに複雑なところはなく単純で楽しみ易い。
93分という見易い時間なのも魅力の一つだ。

現代のアクション映画に慣れてしまっているため、古いアクションに物足らなさを感じてしまうかもしれない。
しかし、現在のアクション映画たちは古き良き映画たちに影響を受けたものが多く存在するはずだ。

この映画のこのシーンは、あの映画から影響を受けたのかもしれない。
それを探すのもまた映画を観る楽しみではないだろうか。

映画には色々な楽しみ方がある。